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  • Nukeとは?機能と使い方や価格とAfter Effectsとの違いまで徹底解説
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Nukeは高機能さが売りのデジタル合成ソフトとして、広く活用されています。マスメディアでも活用実績が多く、プロユースとしての需要が高いソフトです。また、有償版は非常に高価なため個人では手が出しにくいソフトとしても有名です。

それでは、Nukeとは一体どのような特徴があるソフトなのでしょうか。この記事では、Nukeの機能や使い方、そしてAfter Effectsとの違いについて解説します。メリットやデメリットも含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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Nukeとは?

Nukeは、The Foundry社が開発し、現在ではBlackmagic Designが所有しているデジタル合成ソフトウェアです。視覚効果やデジタル合成を容易に実現できるソフトウェアとして、映像制作の業界を中心に使用されています。

Nukeは、993年にデジタル・ドメインのBill Spitzak氏によって、インハウスツールとして開発されました。当時のNukeは、FLTKツールキットを使用していました。その後、FLTKは1998年にGNU LGPLライセンスとして公開されました。2001年にはアカデミー科学技術賞を受賞し、各方面から高い評価を得ています。

Nukeで何ができる?

Nukeは、多彩な機能が実装された魅力的なソフトウェアです。そのなかでも、以下を実現できる点が魅力的です。

  • モデリング
  • レンダリング
  • アニメーション制作
  • VFX制作

各機能の詳細を詳しく見ていきましょう。

モデリング

Nukeを使用することで、基本的な3Dモデリング作業を実施できます。モデリングとは、2Dのデータを使用して3Dグラフィックのデータを生成する作業です。モデリングを専属で担当するスタッフは、モデラーと呼ばれます。

Nukeを使用すれば、実写映像に対して3Dオブジェクトを統合可能です。CGの要素をシームレスに組み込めるので、効率的かつクオリティの高い作品を製作できます。コンポジットツールにより、映像内のコンポジットの全体像が俯瞰しやすい点も特徴です。

利便性の高さから、スタジオジブリなどの大手事務所でもNukeが用いられています。

レンダリング

Nukeでは、高品質かつ柔軟なレンダリング機能を有しています。レンダリングとは、データ処理または演算することにより、画像や映像、テキストなどを表示させる技術です。

例えば、映画の特殊効果を表現する場合にNukeのノードベースのアプローチを活かせます。これにより、細かな調整や修正作業を大幅に効率化が可能です。

Nukeではワークフローの速度を落とさず、高い解像度とダイナミックレンジの実現が可能です。そのため、高速で内部レンダラーを処理できます。レンダリングを効率良く処理したい場合はNukeの利用がおすすめです。

アニメーション制作

Nukeの特徴の1つとして、アニメーション制作に強みがある点が挙げられます。ロゴやキャラクターの動きを制御する際、ノードベースのアニメーション機能によって滑らかかつナチュラルな動きを表現可能です。

Animationメニューを使用すれば、キーフレームの設定や削除が簡単に行えます。また、アニメーション化したパラメータの曲線に対する編集動作もしやすいです。スタジオジブリが2021年に製作した「アーヤと魔女」では、全面的にNukeを活用しています。

ジブリにとって、長編3Dアニメーションは初めての試みでしたが、Nukeによりクオリティの作品に仕上がりました。

VFX制作

Nukeは、VFX制作にも強みがあるソフトウェアです。VFXとはVisual Effectsの略称で、視覚効果という意味があります。現実では起こりえない画面効果を実現させるため、VFXの手法が用いられています。

映画のワンシーンでキャラクターに魔法をかけるモーションなど、現実世界では起きえないものを制作できるのが魅力です。ノードベースのワークフローによって、細かな調整やエフェクトも直感的な操作で対応可能です。

エフェクト制作とコンポジットは通常は別領域で対応しなければいけません。しかし、Nukeを使うことで、1チームで担当できるメリットもあります。

Nukeの特徴

Nukeは、世界各国で採用されている魅力的なソフトウェアです。多くのシェアを集めるNukeには、以下のような特徴があります。

  • ハイクオリティの映像が短時間で作れる
  • 作業効率が良い
  • 数多くの最新テクノロジーを搭載
  • 統合された3D環境によるエレメント配置

それぞれの特徴について、詳しく解説します。

ハイクオリティの映像が短時間で作れる

Nukeを利用することにより、ハイクオリティな映像を短時間で作れるメリットがあります。コンテンツ作成において必要となるツールがプリセットされているので、必要なものがすべて揃っているのが特徴です。バリエーションとしては、主に以下のような作品作りを実現できます。

  • 個人で制作できる短編映像作品
  • プロレベルの長編映像作品
  • エピソード型コンテンツ

Nukeは200以上のノードが用意され、高度な画像処理エンジンも搭載しています。そのため、シーンに応じて柔軟に使い分けられます。少しでも早く作品制作を実現したい場合、Nukeは有力な選択肢となるでしょう。

作業効率が良い

Nukeを活用することで、作業効率良く進められます。Nukeは、3D合成やモデリングといった、幅広い作業を一元的に実施できます。チームで作業しやすいように工夫されているので、効率性を高めて作業を行えるのです。

トヨタ自動車では、フラッグシップ車となるカローラのプロモーション映像の作成にNukeを活用した実績があります。この際に、複数カット間においてノードを流用することで、大幅な作業効率の向上を実現しました。

以上のように、チーム間での連携以外でも個々の作業において大幅に時間短縮できるメリットがあります。

数多くの最新テクノロジーを搭載

Nukeの場合、数多くの最新テクノロジーを搭載している特徴があります。30年以上の歴史があるソフトウェアながら、時代に合わせて常にトレンドを生み出すソフトでもあります。特に、以下の技術を利用している点が特徴です

  • OpenEXR
  • Hydra
  • USD

OpenEXRとは、ハイダイナミックレンジイメージ(HDRI)のために用いられる、画像ファイルフォーマットです。32bit浮動小数点だけでなく16bit浮動小数点もサポートしており、以下の圧縮が行えます。

  • rle
  • gzip
  • piz

こうした先進的な技術を採用することで、より高い次元の作品を手軽に制作できる点が魅力です。

統合された3D環境によるエレメント配置

Nukeでは、統合された3D環境によって2D/3Dエレメントをスピーディーに配置できるメリットがあります。ワークスペースでは、カスタムジオメトリを用いた複雑な投影ワークフローを簡単にセッティングしてレンダリングが可能です。

3D環境によるエレメント配置は、慣れていない人にとっては非常に大変な作業の1つです。そこで、Nukeを用いれば直感的な操作でレンダリングまで対応できます。この手軽さから、映画制作や広告制作に至るまで幅広く利用されています。そして、映像編集のソフトウェアとしての地位を確保しているのです。

【初心者向け】Nukeの基本的な使い方

Nukeは高性能なソフトウェアですが、誰でも使いやすく設計されています。初心者向けのNukeの基本的な使い方を紹介します。Nukeの基本的な使い方は以下のとおりです。

  • 基本操作
  • ファイルの保存
  • ノードの操作
  • ビューアの操作
  • プロジェクト設定
  • 環境設定
  • 画像統合

それぞれの作業の要点を押さえて解説するので、ぜひ参考にしてください。

基本操作

基本操作としては、マウスとキーボードを用いて操作します。マウスの中央にあるホイールをスクロールすることで、表示を拡大や縮小できます。また、中ドラッグすれば移動させることが可能です。上記操作は、ビューア画面でもノードグラフ画面でも同様です。

また、[F]キーを押せばフィット表示が可能であり、選択しているものをズーム表示できます。ほかにも、コピーとペーストや全選択など通常のソフトウェアと同様にショートカットキーが使用できる点が特徴です。

基本操作をマスターすれば、より効率よくNukeを使いこなせます。

ファイルの保存

Nukeで作業したファイルは、こまめに保存する必要があります。ショートカットキーで[Ctrl]+[S]を選択すれば、簡単に保存可能です。保存する際は、ファイル名を分かりやすい名前にしましょう。

また、コンテンツ制作においてバージョン管理は確実に実施したいものです。そこで、ファイル名にバージョンを記載し一目でバージョン管理する方法がおすすめです。バージョンをネーミングする場合、Fileメニュー>Save New Comp Versionを使用すると簡単に付与できます。

[Alt]+[Shift]+[S]のショートカットキーでも同様にネーミング可能です。

ノードの操作

Nukeでは、ノードと呼ばれるツールをノードグラフ上で合成していく作業を進めます。ノードは、左側にあるノードツールバーよりいつでも呼び出し可能です。各ノードのウィンドウ別で、さらに詳細な操作を行います。

基本的な呼び出し操作のショートカットキーは、以下のとおりです。

  • [M]:Mergeノード
  • [T]:Transformノード
  • [G]:Gradeノード
  • [B]:Blurノード
  • [O]:Rotoノード
  • [P]:RotoPaintノード
  • [W]:Writeノード

画面上で上側に付いている矢印はインプット、ノードの下の矢印はアウトプットです。ノードによっては右側にmaskインプットが表示される場合があり、使用すれば一部だけを色調整することも可能です。

ビューアの操作

Nukeでは、Viewerノードに繋いだノードがビューア上に映像として表示されます。Viewerノードに繋ぐ際には、数字キーを使用するのが一般的です。各Readに対して数値を割り当てれば、簡単に呼び出し可能です。

こうすることで、素材や合成した結果を確認しやすくなります。ビューアには、RGBと表示されたドロップダウンがあり、RGBAの各チャンネルを1つずつ表示できます。ビューア上で、キーボードショートカットの [R] [G] [B] [A]を入力すれば簡単に切り替え可能です。

ビューアの上部にある gain のスライダーを捜査すれば、コンポジット自体を変更することなく一時的に明暗を調整できます。

プロジェクト設定

プロジェクト設定とは、現在作業していて保存するNuke作業ファイルごとに、設定を決めることです。プロジェクト設定において、特に重要となるのが以下の3項目です。

  • frame range(時間の範囲)
  • fps(フレームレート)
  • full size format(解像度)

プロジェクト設定は、ノードグラフ上またはプロパティビン上で、[S]キーを入力すれば表示できます。最重要とされているfull size formatとは、Nuke作業ファイルにおいて基準となる画像サイズのことです。

さまざまなノードを作成した場合にデフォルトの画像サイズとなるので、漏れなく最初に設定しておくことが重要です。

環境設定

環境設定とは、基本操作などを自分好みにカスタマイズできる設定です。環境設定は、[Shift]+[S]を押せば表示可能です。Behaviors>Nodes>new Merge nodes connect A inputのチェックを外すと簡単に設定できます。

これは、ノードを選択した後にMergeを作る際、選択していたノードがBに繋がり作業性を向上させられます。同様に、autokey roto shapes のチェックを外すと、マスクのシェイプを作った瞬間にキーフレームを打つことを停止できるので便利です。他にも、以下の手順でチェックをオンにすれば、ノードを綺麗に並べられます。

  1. Panels 
  2. Node Graph
  3. snap to gridとshow grid 

画像統合

Nukeでは、2つ以上のノードの画像を簡単に統合可能です。操作方法は簡単で、ノードグラフ上で[M]を押してMergeノードを生成します。次に、operationドロップダウンから、どのように2つの画像をブレンドするかを決めてください。

基本的には、デフォルトの「over」と呼ばれる計算式でもクオリティ高くマージが可能です。ただし、overを使用する際は必ずAがアルファチャンネルを持っていなければいけません。

また、Mergeノードを生成する際には2つを合成する目的で使用し、3つ以上に増やして複雑化しないように注意しましょう。

Nukeの価格

Nukeは高性能なソフトウェアである一方、利用するためにどの程度のコストがかかるのかが気になるのではないでしょうか。ここからは、Nukeのバージョン別の料金や、お得な購入方法について解説します。自分に合ったNukeを導入して、なるべくコストを抑えてください。

種類ごとの価格

Nukeの場合、年間サブスクリプションと3ヶ月レンタルという2つのパターンで購入可能です。それぞれの費用に関してまとめた結果が、以下のとおりです。

種類費用
Nuke サブスクリプション1年3,469ドル
NukeX サブスクリプション1年4,729ドル
Nuke Studio サブスクリプション1年5,779ドル
Nuke Render サブスクリプション1年419ドル
Nuke サブスクリプション3ヶ月レンタル1,899ドル
NukeX サブスクリプション3ヶ月レンタル2,599ドル
Nuke Studio サブスクリプション3ヶ月レンタル3,179ドル

スタンダードなグレードとなるNukeの場合、1ドル150円で計算すると約52万円、月割で4.3万円かかります。3ヶ月レンタルの場合、月割で9.4万円と倍近く値段が異なります。以上から、長期的な利用で費用面を抑えたい場合は、1年のサブスクリプションがおすすめです。

永久ライセンスは新規購入不可

Nukeでは、かつては永久ライセンス版が存在しましたが、現在では新規購入できません。永久ライセンスでは、一度費用を支払えば永久的に利用が可能でした。また、初回のみ保守を受けられるようになっていたのです。

ただし、2024年からサブスクリプションサービスに移行され、永続ライセンスは廃止されています。すでに永久ライセンスを保有しているユーザーに対しては、引き続いてライセンスの使用と保守契約の継続購入が可能です。

学生版

Nukeでは、ほかのソフトウェアと同様に学生版が用意されています。学生版の種類とかかる費用をまとめると、以下のとおりです。

バージョン対象者費用
Student Licenses全日制教育課程に在籍する学生無償
Graduate Licenses6ヶ月以内に全日制教育課程を修了した新卒者278ドル

学生版の場合、Education Collectiveと呼ばれる独自仕様のソフトウェアが提供されます。一般的なソフトウェアのように同じ機能が利用できて安い価格に設定されるわけではない点に注意が必要です。

After Efectとの違い

Nukeと似たソフトウェアとして、After Efectがあります。After Efectは、Adobe社が提供している映像のデジタル合成ソフトウェアで、高い知名度を誇ります。

NukeはAfter Efectより実写の処理を得意としています。カメラマッチムーブに関しても、After Effectsよりさらに高性能です。After Effectsの場合、簡単な合成やモーショングラフィックスといった1から映像を作るのが得意です。

素材同士を合成したい場合は、Nukeの方が格段に秀でています。この違いにより、Nukeの方がより複雑な合成を行いたい際にもスムーズに対応可能です。

Nukeの種類

Nukeには、主に以下の種類があり、自分に合ったものを採用することが重要です。

  • Nuke X
  • Nuke Studio
  • Nuke Indie
  • 学生版
  • 非商用版

各バージョンの詳細について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

Nuke X

Nuke Xは、高度な業界標準のコンポジットツールという位置付けです。Nukeの機能をすべて搭載し、さらに高度なトラッキングやクリーンアップなどの機能が付加されています。また、CopyCatと呼ばれるプラグインが利用できる点が魅力的です。

CopyCatでは、ニューラルネットワークに学習させて、画像ベースのタスクに対してカスタムエフェクトを作成できます。従来の方法では多くの時間がかかっていたものを、CopyCatにより大幅に短縮可能です。

さらに、Nukeでは使用できないCamera Trackerが使用できる点も魅力です。これにより、3D空間でカメラを持てるようになり、よりリアリティある作品を製作できます。以上のように、より利便性の高いプラグインが多く実装できるのが、Nuke Xの特徴です。

Nuke Stdio

Nuke Studioは、Nuke Xが持つコンポジティング機能を完全搭載しています。200以上のノードが搭載されているコンポジティングツールセットによって、リアルな3D環境で作業が可能です。

強力な編集タイムラインとコンポジティングツールセットで、プロジェクトを簡単に管理して完成させられます。また、以下の機能を1つのアプリケーションで実施できます。

  • マルチショット管理
  • 編集
  • コンポジティング

これにより、プロジェクトのスタート段階から最終納品に至るまで、シームレスに対応可能です。カスタマイズしやすいPython APIによって、パイプラインを完全統合したり日々のタスクを自動化できたりします。

Nuke Indie

Nuke Indieは、安価な価格で比較的入手しやすいバージョンです。特に、高品質なVFX制作を目指している個人アーティストに向いています。Nuke Studioの機能を中心として、編集やコンフォーミング、レビュー作業に対する可視性と制御性を高めている点が特徴です。

VFX制作をより簡単に行えるように、3Dカメラトラッキングや360度ビデオスティッチングといった、200以上のノードがあります。さらに、高品質な4Kエクスポート機能により、個人のプロジェクトでも有名VFXスタジオ顔負けの作品を製作可能です。

Nuke Indieでは、個人だけでなく大規模かつ複雑なプロジェクトでも、シームレスに対応できます。

学生版

学生版とは、全日制教育機関に在籍している学生に与えられているバージョンです。NukeだけでなくFoundry社がリリースしているすべてのソフトウェアが対象です。Nukeの学生版はEducation Collectiveという名称で提供されています。

Education Collectiveでは、以下のソフトウェアが1つのパッケージにまとめられています。

  • Nuke
  • Mari
  • Modo
  • Cara VR
  • Katana

なお、Education Collectiveライセンスはノードロックとなり、1年間の期間ライセンスとして発行されます。また、新卒から6ヶ月以内であればGraduate Licensesが利用可能です。

非商用版

非商用版は、教育目的や非営利使用することを限定として、無償で利用できるバージョンです。ウォーターマークなしのNukeやNukeX、上位版となるNuke Studioが利用でき、さらに無制限で利用可能です。ただし、商用版と違って以下の機能が制限されます。

  • 出力解像度はHDまでに制限
  • WriteGeo・Primatte・Ultimatte・GenerateLUTノードは無効
  • MPEG4とh264の2Dフォーマット対応は無効
  • Nuke非商用版のファイルをNukeの商用バージョン版で開けない
  • Pythonスクリプト記述に制限あり

制限こそ多いものの、非営利目的で利用する分には大きな制限なく利用できます。

Nukeを使用するメリットとデメリット

ここでは、Nukeを使用するうえでのメリットとデメリットを紹介します。公式サイトに掲載されている情報は、基本的に良いものしかありません。

善し悪しを正しく理解して、Nukeを導入するかどうかを慎重に決定してください。

メリット

Nukeのメリットとして、トラッキングの精度が高い点が挙げられます。また、色の管理が視覚化されているので、合成した場合の色合わせを効率良く実施できます。

特に、GradeノードとColorCorrectノードによって簡単に色合わせできる点が魅力です。さらに、LayerContactSheetにより3DCGソフトを使用して出力したレンダーパスをNukeで使用可能です。

3Dソフトよりレンダリングしたマルチチャンネルについて、すべて表示されるため、簡単に確認できます。3DモデルをNuke内で直接管理できるメリットもあります。

デメリット

Nukeのデメリットとして、価格が高い点が挙げられます。非商用版や学生版があるものの、対象とならない場合はサブスクリプションで負担しなければなりません。操作面では、多種類のノードを連携したり、マスク作業したりする場合、デバイスに大きな負荷がかかります。

非力なパソコンを使用する場合、処理が思うように進まないケースもあるので注意が必要です。また、非商用版を利用する場合はWriteGeoノードが無効化されます。

これにより、3Dカメラトラッキングしたデータをほかのソフトウェアに書き出せません。

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  • 業界就業率90%を超える圧倒的な実績
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まとめ

Nukeは、プロユースとしても使用されているソフトウェアとして有名です。一見すると制作が難しい作品でも、Nukeを利用すれば簡単に作成できる場合が多いです。また、マルチチャンネルがすべて表示できるメリットなどもあります。

デメリットとして、高い費用がかかるなどがあるものの、体験版があるので事前に試してから利用可能です。この記事で紹介した情報を参考にして、Nukeの導入を検討してみてはいかがでしょうか。