C&R Creative Academy

ダメ出しされても凹まない?新世代クリエイターならではの発想「攻略だと思えばいい」

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

大学や専門学校では教わることのできないアカデミーならではの授業や、先生たちからフィードバックをもらう秘訣を教えてもらいました。

アカデミーはどんな即戦力クリエイターを輩出しているのか、アカデミーでの生活や印象を、現在3DCGデザイナーとして就業中のアカデミー卒業生、三澤さんと渡部さんの2名と語り合いました。


[インタビュアー]
C&R Creative Academy責任者:佐藤浩平

[インタビュイー]
3DCG背景モデルコース卒業生:三澤さん(2022年7月卒業)
3DCGキャラクターモデルコース卒業生:渡部さん(2022年6月卒業)


自由な授業スタイルでレベルアップ!

佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
アカデミーへ入校する前とその後の印象に大きな変化はありましたか?

三澤さん(卒業生)※以下、三澤:
私が入校する前の印象は、一般的な学校だと思っていました。

入校してからの印象は全然違って、自由に作品を作って学ぶスタイルには驚きました。
入学する前は、大学でいうコマのようなものがあり、プロの講師から授業を受けて、作品作りに関するスキルを教えてもらえるような印象がありました。
しかし実際は、授業形式でなく作品作りを自主的に進めていき、不明点をプロの講師に教えてもらうスタイルでした。とても良い授業形式だと思いました。
自分で作った作品に対して、課題を見つけて解決していくので、自分の強みが伸ばせますし、作品のクオリティーが入校前より高くなったのを実感しています。

先生からのフィードバックや評価は「厳しい」と感じることもありましたが、その指摘によって、3DCGなどを扱いこなせるほどの技術が習得できたので、
プロの現場でも通用するクリエイターになれたんだと思います。

佐藤:
現在はお二人ともプロの現場で働いているので、自分の成長を実感できるのですね。渡部さんはどうでしたか?

渡部さん(卒業生)※以下、渡部:
業界のプロからフィードバックがいただけるので、プロ目線での制作ができるのは大きな利点だと思いました。
まずMayaの基礎から教わり、段階的に、無機物やモンスター、人型キャラクターを制作していきます。
現場で制作をしているプロの方々から直接教わるので、ゲームの仕様に沿った作品が作れることがとても貴重だと感じていました。

こういった知識ってネットの情報では知ることができません。
今の現場でも、アカデミーで教わったその知識がそのまま役に立っています。
現場に出て分かりましたが、企業の依頼書に沿って作ることが求められます。
そのため、ただ良いものを作るだけでは、ゲームに採用されないのがプロの世界だと身に染みて感じています。


佐藤:
渡部さんは入校前に、業界で働いている方からクリエイティブアカデミーを勧められたのですよね。
どんなスクールなのか不安があるなか、入校して感じた受講生のレベルや、先生から求められるクオリティーはどんな印象でしたか?


渡部:
受講生のレベルについては、時が経つにつれて、みんなの作品のクオリティーがどんどん上がっていくのを感じました。
それぞれの受講生に個性と持ち味があるので、オンラインでお互いの情報を共有して、さまざまなアイデアやヒントをもらっていました。
年々、受講生のレベルが高くなっていると感じています。オンラインで受講生同士が学べるので、授業の質が高かったと感じます。

先生から求められるクオリティーは、かなり高かったです。提出課題のフィードバックは、正直怖かったですね(笑)
指摘いただく箇所は、自分では気づかないものばかりでした。
指摘された後に「確かに(この箇所は)ダメだよな…さすがプロだな」と納得させられていました。

佐藤:
業界のプロとして仕事をするとなった時、アカデミーの学びは役にたっていますか?

三澤:
入社して間もありませんが、アカデミーの学びはすごく役立っています。
特にCGにずっと触れていたことが、とても役に立っています。
今の仕事では、2Dデザイナーの方と連携することが多いので、CGに関する知識がとても役にたっています。
あとは、デザイン力が求められる制作において、自分で1からコンセプトを考えて制作する業務があるので、そこでもアカデミーの経験が役にたっています。

渡部:
アカデミーで教わったキャラクターの作り方やセットアップなどが、会社で制作するものと共通してましたので、直接役に立ったと感じております。
知識が学べたこともそうですが、プロの視点で物事を考えられるようになったことで、現場でもスムーズに仕事ができていると感じています。
あと私の会社はフルリモートなので、コミュニケーション手段がアカデミーに近い環境ですので、
アカデミーの延長線上として仕事をしている感覚を持っています。

私もまだ業界でスタート地点に立ったばかりですので、仕事をしていると「ここまでやるのか」「かなり細かいところまで見られているな」
「これがプロの世界なのか!」と思わされることが多いです。
会社のフィードバックには、毎回納得させられるので、自分が成長しているのを実感します。日々、感謝しながら仕事しています。

「私たちは鋼のメンタル」厳しいフィードバックにも凹まないコツとは?

佐藤:
アカデミーでは厳しいフィードバックもたくさん受けたと思うのですが。

頑張って作った作品に対して、先生から厳しいフィードバックを受けたとき、メンタルは凹んだりしませんでしたか?

三澤:
もともと凹まない性格なんです。自分が一番偉いと思って生きているので(笑)

一同:(笑)

「私たちは鋼のメンタル」厳しいフィードバックにも凹まないコツとは?

三澤:
指導してくれる人の好みによって作品のスタイルを変えていますね。「その人を”攻略”する」という考え方です。
どういうことかというと、発注者の求めているものを考えて制作して、指摘を受けたら、その指摘を攻略していくことで、
自分が作りたい作品に相手の思惑をプラスした作品が作れます。
いかに指摘の数を減らせるか、どうしたら相手が納得する作品を作れるか、これらをゲームの攻略感覚でやっていましたね。

渡部:
私もなるべく指摘を受けたくありませんでしたので、極力フィードバックをもらわないように、
1体目のキャラクターを作ったときにされた指摘は、2体目では「絶対言わせない!」というくらいの気持ちで挑んでいました。
また、作品作りにおいて「提出期限が迫って、どうしようもなくなってしまった」という経験をした人は多いと思うのですが、
そういう場合の課題や作品って、自分でも納得していないので、大抵ダメそうだなと思って提出しますよね。
すると見事に、自分で納得してなかった箇所に先生から指摘が入るので、先生に対しての信頼感がありました。

また逆のパターンとして、自分の中では「よくできた作品だ」と思って提出したときも、指摘はされるのですが、
その指摘された内容が的を得ていて、自分でも納得せざるを得ないんです。
凹むというよりも「今よりももっと作品をよくするんだ!」というモチベーションに変わります。

私としては、他の受講生や先生の意見は素直に受け止めていました。
仕事でもそうですが、周囲の意見にヒントが転がっていたりしますので、どんな意見でも1つのアイデアとして受け止めて置くと、気持ち的にも楽だと思います。

佐藤:
なるほど、思考が素晴らしいですね。クリエイターとしての正しい姿の1つかもしれません。

悩みを相談できるコミュニティの存在が大きかった

佐藤:
コミュニケーションが全てオンラインだという点にやりづらさは感じていましたか?

三澤:
私はやりづらさを感じませんでしたね。むしろ利点だと思います。
移動時間がない分、考える時間や作業時間が増えますし、自宅ですので落ち着いて制作できます。
またオンラインでコミュニケーションできるサーバ*1 を用意してもらえたので、
夜遅くまで受講生と一緒に作業していたりとても有意義でした。

*1…コミュニケーションサービス「Discord(ディスコード)」のこと

渡部:
私はオンラインサーバにずっと居た気がします。そのくらいコミュニティの居心地がよく、受講生同士の仲も良かったです。
今となってはいい思い出ですね。雑談も含めてすごく楽しかったです。
また私は直接、他の人に意見を求めたりするのが苦手な性格なんですが、オンラインだと意見を求めやすかったです。
また自分が知らない分野、たとえば3DCGデザインの機能についても、オンラインサーバを通じて、
他の受講生と雑談しながら質問できる環境が整っていたのが良かったです。

佐藤:
確かに、渡部さんはずっと居た気がしますね。

三澤:
私も、オンラインサーバでのコミュニケーションはかなりありましたね。

佐藤:
私自身もそのような自由に話ができる環境を提供するのが、各々が成長できるポイントだと考えておりましたので。

三澤:
そうでしたか!アカデミーのオンラインサーバは、それぞれが拾ってきた知識を情報交換する場として、とても有効でした。
3DCGのテクニックやMayaなどのツールについては、自分も知らない使い方が知れますからね。
アカデミー受講時に悩んでいた問題のほとんどが、受講生同士のコミュニケーションで解決していたのではないでしょうか。
入校するまでは独学でCGを勉強していたので、ずっと1人で模索しなければなりませんでした。
技術をキャッチアップできる場所がSNSしかなく、とても限られていましたから、オンラインサーバの存在は大きいです。

卒業後も仲間と「毎日のように喋っている」

佐藤:
実はオンラインサーバを作った当初「全然(サーバが)盛り上がらないね」って他の先生から言われていたので少し不安だったんです。なのでその言葉が聞けて安心しました(笑)

渡部:
私たちより少し前の受講生たちがそのような環境を作り上げてくれた気がしますね。

佐藤:
一般的な学校は卒業すると、それぞれ別の会社へ就職していきますし、バラバラになってしまうことが多いと思うのですが、就業後の繋がりはありますか?

三澤:
今も変わらず、ほぼ毎日のように通話しています(笑)

渡部:
そうなんですよ!それが目標に向かっていくための支えになっていますし、この繋がりが一番大きいですね。卒業したのに、みんなで自主制作とかしてますからね!

佐藤:
えっ、それは凄いですね!完成した作品を楽しみにしてます!

卒業後も仲間と「毎日のように喋っている」

取材後記:二人からは“戦友”ともいえる絆を感じた

クリエイティブアカデミーでは、作品制作の自由さ、学ぶ領域の広さ、作品に求める先生たちのレベルの高さから、対応力や理解力など多くのことが求められます。
アカデミー生には、社会人になってから挑戦している人も多く在籍しています。
課題や先生に対して必死に食らいついていく経験は、社会人になってからではなかなかできないことでしょう。
今回、インタビューした二人からは、もはや“戦友”と呼べるほどの絆を感じました。
毎週説明会を実施しておりますので、クリエイティブアカデミーのWebサイト「受講申込はこちら」ボタンからぜひご応募ください!

文:小川翔太

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