C&R Creative Academy

「どんな仕事なら極めたくなる?」廃棄前のPCと名著が導いてくれた3DCGモデラーへの道

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

学生時代にCGクリエイターになる夢を思い描いていた千葉さん。就職を経て、独学・オンラインスクールの受講を経て映像制作会社へ転職したが…。
「どんな仕事なら極めたくなるのか?」を突き詰めた結果、アカデミーに出会えたことで、理想の仕事に到達できたというストーリーを語っていただきました。


[インタビュアー]
C&R Creative Academy 責任者:佐藤浩平
C&R Creative Academy運営:大久保よし美

[インタビュイー]
3DCGキャラクターモデルコース卒業生 千葉さん(2023年5月卒業)


挑戦のきっかけは大学時代に使っていたPC

佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
千葉さんは2023年5月にアカデミーを卒業されて、株式会社フレイムさんに就職が決まりましたね。以前は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

千葉さん(卒業生)※以下、千葉:
前職は接客業です。新卒で銀行の受付事務に就職して、ベンチャー企業に転職し6年間カスタマーサポートをしていました。
ただ、大学4年生の頃からCGクリエイターをやってみたいと思い続けていたんです。ベンチャー企業を退職し、3DCGが学べるオンラインスクールに1年間通い、映像制作会社に就職した後に、アカデミーへ入校しました。

佐藤:
会社を辞めて、CGクリエイターに挑戦しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

千葉:
大学時代に就活で使っていた古いPCを手放すために、初期化しようと電源を付けたのがきっかけでした。最初に表示された画面が、Mayaのような無料ソフトを販売しているサイトだったんです。その画面を見たとき、「新卒の頃の私はCGがやりたかったんだなぁ」と当時の夢を思い出しました。

佐藤:
大学生の頃からCG制作に使用するソフトを調べていたんですね。CG制作に興味を持ち始めたのは、何がきっかけでしょうか?心がときめいたような作品に出会ったとかですか?

千葉:
私はハリウッド映画に使われているエフェクトやCGが好きなんです。ハリウッド映画のようなCGを作る仕事に就ければいいなと夢を抱いていました。
銀行員3年目で主任に昇格しましたが、元々接客業がやりたかったわけではなかったので、仕事に満足していませんでした。
ある時ふと、「定年退職まで40年近くあるのに、CG制作がやりたい思いを抱えたままつまらない人生を過ごすのか」と考えたんです。

それから独学でCGを学んでいた時期もありましたが、本気で夢を叶えたいと思い、お金を貯めてスクールに通い始めたんです。

▲廃棄前のPCが「本当にやりたかったこと」を思い出させてくれたというのはドラマがある。

天職を見つめ直したきっかけ

佐藤:
オンラインスクールに1年通い、映像制作会社に就職していますよね?その後、どうしてアカデミーを受講しようと思ったのでしょうか?

千葉:
映像制作会社で3DCGの部署に入りましたが、案件の幅も広く撮影メインでしたので、CGを使わないことがほとんどだったんです。
3DCGをやりたくて1年間学んだのに、少ししか触れられない現状に満足していませんでした。

当時はCGモデリングをしている時間が一番こだわって仕事していたんです。「さらにモデリングの専門性を高めていきたい!」「この(映像制作)会社のクオリティを超えてやろう!」と自分の目標が定まったので、アカデミーで学ぶことに決めました。

佐藤:
なるほど。入社時に思い描いていた業務内容と解離があったことと、もっとCGに特化するためにアカデミーで学ぼうと思ったんですね。

千葉:
そうですね。別の会社で再チャレンジしようとも思いましたが、「After Effectsを使ってコンポジットもできます、Photoshopも触れます」というまんべんなくできる事をアピールしたポートフォリオでは3DCGモデラーとしての専門性のアピールには欠けて、難しいのではないかと判断したんです。

佐藤:
ちなみに、3DCGモデリングの仕事が自分に向いているんじゃないかとと感じたのは、明確な根拠があったのでしょうか?

千葉:
明確な根拠となった言葉があるんです。それが「どんな仕事なら偉大さを追求せずにはいられなくなるのか?(どんな仕事なら極めたくなるのか?)」です。
『ビジョナリー・カンパニー』という本の言葉なんですが、「なぜその仕事を極めなければいけないのか?」を考えている時点で、その仕事は自分とミスマッチであるということが書かれていました。

例えば、当時営業職であった私の場合『トップセールス』が目標になりますが、「なんでトップを目指さないといけないのだろう?」と疑問に思っていました。本を読んだことで、接客業や営業職が私にはマッチしていない仕事であったことに気づかされたんです。
「私にとっての偉大さを追求せずにはいられない仕事は、3DCGモデラーなのかもしれない」と考えるようになったんです。

佐藤:
哲学的な観点から転職にアプローチしている人に初めてお会いしました(笑)
千葉さんなりの考えで構いませんが、3DCGモデラーにおける『偉大さ』とはどんなものを指すか教えていただけますか?

千葉:
そうですね。「世界の人に驚かれるような高いクオリティの作品を作り続けること」だと思ってます。今は3Dモデラーが自分の天職だと確信しています。リアルかCGかわからないくらいのクオリティを追求していきます!

▲自分が「偉大さを追求せずにはいられない仕事」は何なのか、考えさせられるお話だった。

アカデミーで実力を伸ばせる人とは

佐藤:
千葉さんは独学・スクール・アカデミーの3つの学び方を経験されていますが、千葉さんが思うアカデミーを受講すべき人とはどんな人なのでしょうか?

千葉:
遊び場に例えて話すと、公園のようなフリーな場所で遊ぶのが独学のイメージです。
自分の意志や世界観を持っていて、自由に選択することが得意な人は独学がおすすめですね。
空調などの設備やサポート体制が整っている体育館のような場所が、スクールやアカデミーだと考えています。

だだっ広い快適な体育館で「遊んでいいよ」と言われたとしましょう。遊んでいる子の中には、遊び方を全く知らない人もいます。
そこで、定期的に先生がきて、1から遊び方をレクチャーしてくれる場所がスクールです。
体系的に学べて最短で操作を覚えたい人や回り道をしたくない人、たくさんのソフトの使い方を覚えたい人におすすめです。

一方、独学などを経てある程度の遊び方を知っている人であれば、アカデミーがおすすめですね。その人に合った体の使い方を指導してもらえる場所だというべきでしょうか。

私が先ほど述べた「偉大さを追求せずにはいられない」明確な目標と意欲がある人が向いています。金銭面や家庭の事情で挑戦が困難な人を受け入れてくれる優しさもアカデミーの特徴ですね。
学びで重要なのは、目標を決めて、スケジュールを立てて、アウトプットし、よい指導者にフィードバックしてもらうその工程だと思っています。

佐藤
千葉さんがおっしゃる通りです。アカデミーでは世に溢れている情報の取捨選択を学び、最短でスキルを習得できるカリキュラムになっています。
アカデミーは結構ハードなスケジュールですが、千葉さんはハードだと感じましたか?

千葉:
スケジュールも決まっていますし、遅れていたら自分で巻き返さなければなりません。先生のフィードバックも含めて厳しくハードでした。
受講生のみなさんも、審査を越えて入校してきた人たちですから、作品のクオリティが高いんです。他の受講生と比べられるその環境が、逆に悔しさとなって伸び代に繋がっていた部分もありました。『CG版ライザップ』みたいでしたね(笑)

佐藤:
『CG版ライザップ』(笑)アカデミーの環境が辛いと感じたこともあったと思いますが、どのようにして乗り越えてきたのでしょうか?

千葉:
アカデミーは厳しいからといって、受講生も殺伐としているわけではありません。厳しい分、受講生同士が肩を組んで助け合っている感じです。
私も助けられた場面が何度もありましたから、その影響は大きかったと感じています。

大久保(C&R Creative Academy運営)※以下、大久保:
千葉さんは、先輩や同期、後輩の方とどのように関わっていたのでしょうか?

千葉:
いつもボイスチャット内に誰かしらいるので、そこで質問やお話をしていました。チャットでは雑談をしていることもあって、和気あいあいとしています。
入校日が近い人や趣味が合う人とすごく仲良くなれるのもチャットのよいところですね。

大久保:
チャットで心強い仲間と繋がることが、気分転換にも良い空間になっているのですね!

▲『CG版ライザップ』と千葉さんが言うように、アカデミーはパーソナルトレーニングを受けられるジムに近いかもしれない。講師も『先生』というよりも、一緒に走って横で応援してくれるトレーナーのようだ。

「どこに行くか」ではなく「何を作るか」

佐藤:
最後に現在の目標や展望をお聞かせください。

千葉:
現在の最終的な目標は、ハイエンドCGに関わることです。最初はハリウッド映画のCGを作るため、アメリカに行くことを夢みてました。
やりたいことを突き詰めると場所は関係なくて、映像やゲームなどのリアルなCGを作ることが現在の目標です。
現在も技術面の不足は感じていますが「自分はやっていける!頑張れる!」という自信が養われたのもアカデミーのおかげですね。

佐藤:
自信がついたのは千葉さんが頑張ってきたからですよ!

千葉:
ありがとうございます!これからも偉大さを追求してクオリティの高い作品を作り続け、満足のいく人生を歩んでいきたいと思います!

取材後記

あなたにとって「心に残り続けている夢」とはなんでしょうか?
千葉さんのように今の現状に悩まれている方も多いかと思われます。もし、思い当たるところがあるのであれば、「夢」を見直してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。きっとあなたも、追求せずにはいられない仕事を発見できるはずです。

アカデミーでは授業料完全無料で、就業後に活かせる実践形式の授業を行っております。
気になる方や少しでも興味がある方は、こちらから随時説明会を開催しておりますので、ぜひ参加してみてください。

文:小川翔太
画像キャプション:アカデミー運営

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