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クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。
今回インタビューしたのは、安定した郵便局を退職し、ゲーム業界に飛び込んだ大貫さんです。
独学期間を経てアカデミーに入校した大貫さん。計画的に制作を進め、なんと予定より1カ月早く卒業されました!その極意をうかがいました。
[卒業生]
VFX/ゲームエフェクトコース卒業:大貫さん(2023年6月)
[インタビュアー]
C&R Creative Academy 責任者:佐藤浩平
C&R Creative Academy運営:大久保よし美
目次
佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
大貫さんは、アカデミー入校前はどんな仕事をされていたんですか?
大貫さん(卒業生)※以下、大貫:
大学卒業後3年半ほど、郵便局で配達員をしていました。でも、自分の好きな仕事をしたい気持ちはずっとあって。子どもの頃から好きだった、ゲーム業界に挑戦してみようと考えるようになりました。
それで、働きつつ独学で勉強していたんですが、アカデミーを知り、思い切って入校しました。
佐藤:
ゲーム好きだったんですね!
でも、郵便局の仕事とゲーム業界には大きなギャップがありますよね。安定した職業から方向転換しようと思ったきっかけは、何だったのでしょうか?
大貫:
社会人になってから友人と話した時、「仕事が楽しい!」と言っていたんです。それがちょっとした驚きで。僕は、安定はしていましたが、そういう充実感はほとんどなかったんですよね。でも、どうせだったら自分も、心から楽しいと感じる仕事がしたいと思い、「ゲーム業界」の就職へと動き出しました。
佐藤:
ご友人の言葉が大きかったんですね。アカデミー入校前は、独学でエフェクトの勉強をされていたんですよね?
大貫:
はい、仕事から帰宅後1〜2時間、いろいろ調べながら実際にツールを使っていました。でも、エフェクト単体の情報は少ないんですよね。だから独学にも限界を感じていました。きちんと学べる場所が必要だと思っていた頃に、アカデミーを見つけたんです!
佐藤:
そういうタイミングだったんですね!学校選びをする中で、アカデミーを選んだ決め手は何でしたか?
大貫:
そうですね、正直無料という部分に惹かれました。
高額のスクールを考えたこともありますし、単発の有料講座は何回か受けました。でも、働き始めてまだ数年で貯金に余裕もなく、少しでもリスクを減らしたかったんです。あと、そもそもエフェクトにフォーカスした学校はあまりなかったんですよね。その数少ない中にアカデミーがあり、無料なのでより挑戦しやすかったです。
佐藤:
なるほど!確かにエフェクトコースがある学校はあまりないですね。
でも、そもそもエフェクトに興味を持った理由は?結構特殊な世界ですよね。
大貫:
最初にゲーム業界を考えた時に、多様な専門職があることを学びました。最初はエフェクトではなく3Dモデルを始めたんですけど、あまり長続きしなくて(笑)
その後、「そういえばエフェクト職があったな」と思い出して深掘りすると、プレイの爽快感を演出したり、わかりやすさを補助したり、重要な役割を担っていると知りました。そこから本腰を入れて作り始めましたね。
佐藤:
そんな初期の段階でエフェクトの重要性に気づけるとは、お目が高いです!それでエフェクトコースを選んだんですね。入校時にはもう仕事も辞めていましたよね?
大貫:
はい!ズルズルと続けていると、レベルアップが遅れてしまうと思ったんです。ここで踏ん切りをつけて、集中して勉強しようと考えました。
佐藤:
素晴らしいです!実は、仕事を辞める決心ができる人は少ないんです。覚悟と勇気のある判断でした。
佐藤:
実際に入校してみて、イメージとのギャップはありましたか?
大貫:
最初から覚悟はしていましたが、「自分で考えて、手を動かさなくちゃいけない」という面は想像以上にギャップが大きかったですね。
佐藤:
大貫さんは独学の時期がありましたよね。独学もアカデミーも「自分で考えて動かなくてはいけない」部分は同じです。両者の違いは何だったと感じますか?
大貫:
制作期間が限られていることが、一番大きかったですね。独学の場合、締め切りを設けても、自分の都合で簡単に延ばせちゃいますからね。
でも、アカデミーに入校すると、5ヵ月という最終締め切りがはっきり決まります。さらにその中で、各課題を完成させなくてはなりません。より集中して取り組むことができ、独学よりも短期間で成果を出せたと思います。
佐藤:
強制力があった方が頑張れますよね!講師との関係はどうでしたか?
大貫:
たくさんフィードバックをいただき、自分だけでは気づけなかったことを教えていただきました!質問すると、画面を共有して細かいところまで指導していただけて、すごく助かりました。講師の方がいるのも、独学とは全然違う点ですね!
佐藤:
アカデミー入校前後で、一番変化したのはどこだと感じますか?
大貫:
エフェクトを作る前の準備段階、コンセプトアートやリファレンス探しに時間をかけるようになりました。アカデミーで学んでから、就職後のことを具体的に想像できるようになり、「エフェクトはチームで作るから、イメージや情報を共有できることが大切だ」と気づきました。
佐藤:
それはすごい!実際に仕事をする時のことまで考えるようになったんですね。イメージを言語化できる資料や情報があった方がいいと、自分で気づかれたんですか?
大貫:
はい!でも、講師の方のフィードバックが大きかったかもしれません。「このエフェクトを出す意味は?」と聞かれた時に、意義や効果をきちんと伝えられるようにしなければ!と思ったので。
佐藤:
ちなみに、「ユニークスキル」課題は、難しくなかったですか?何から手をつけていいか困る…という話もよく聞きます。
大貫:
本当にゼロから作るので、結構迷いました。それに、「こういうものを作りたい!」と思っても、自分の技量的にできるかわからなくて…。やっぱり始める前が一番大変でしたね。作り始めてからは結構楽しかったです!
佐藤:
ここでも準備が一番のキモになるんですね。
佐藤:
大貫さんは、予定より1ヵ月早く卒業されました!ゲームエフェクトコースではかなり珍しいですが、卒業を早められた要因は何でしょうか?
大貫:
入校した段階で「5ヵ月はあっという間に過ぎてしまう」と思い、スケジュールから逆算してみたんです。後半課題の「ユニークエフェクト」が、就活時にアピールできる大切な作品になると思ったので、そこにしっかり時間をかけられるよう、計画的に進めました。
佐藤:
すごい!ニュートラルに進められたんですね。本当にデザイナーに向いていますね。
大久保(C&R Creative Academy運営)※以下、大久保 :
卒業を1ヵ月早めるのは、本当にすごいです。その他で意識したことはありましたか?
大貫:
実は、僕と同じ時期に入校した人はゼロで、ちょっと寂しくて。1ヵ月前の入校は4人いたので、急いで追いついて進捗を合わせてしまおう!という気持ちはありました。
大久保 :
パワフルですね!
佐藤:
寂しさのマイナスを、追いつくことでプラスに変えたんですね、すごい!
エージェントとの就職活動はいかがでしたか?
大貫:
自分から受けたい企業を提案して、書類が通った会社との面接に進みました。エージェントの方にサポートしていただいたので、約1ヵ月ほどで終えることができました。
佐藤:
順調でしたね!素晴らしいです。
佐藤:
今後こういうキャリアを歩みたい、これは成し遂げたい、という展望はありますか?
大貫 :
まず直近の目標は、実務面を考慮しながら効果的なエフェクトを作れるようになることです。これまでは見栄え重視で、容量やゲームエンジンにかかる負荷などはあまり考えていませんでした。でも、実務ではそうした部分も大切になると思います。技術的な知識を蓄えた上で、今まで以上のクオリティが出せるようになりたいです!
将来的には、自分から提案できる技術力を持ったデザイナーを目指したいです。
佐藤:
いいですね!これからが楽しみです。
最後に、今クリエイティブ業界に挑戦しようか迷っている人に向けて、一言メッセージをお願いできますか。
大貫 :
「挑戦する」こと自体が大事だと思います。悩んだまま何もしなかったら、年を取った時に「あの時やっていれば」という後悔が残るんじゃないでしょうか。行動して失敗したとしても、そこから得られる経験がありますし、その道中で新しい発見があるかもしれない。「何歳からでも大丈夫」という言葉はよく聞きますが、若ければ若い程チャンスが広がるし、「今の自分が一番若い」ので、早めに行動してみるといいと思います!
佐藤:
アカデミー入校前の大貫さんのように、「仕事が楽しくない」方も多いと思うので、そこから一歩踏み出して夢を叶えた大貫さんの言葉は、とても参考になると思います。そして、「今の自分が一番若い」はその通りですね!
本日はありがとうございました。
潔く仕事を辞め、自ら集中できる環境を作る決断力が、その後の躍進につながったのですね!熱い想いと行動力があれば、未経験でもゲーム業界への道は開ける。それを大貫さんが証明してくれました。
アカデミーでは授業料完全無料で、就業後に活かせる実践形式の授業を行っております。
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文:川崎ちづる
画像キャプション:アカデミー運営