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クリーク・アンド・リバー社が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。
今回インタビューした卒業生は、東海林さんです。
卒業後4年が経過した東海林さんに、モーションデザインのおもしろさやプロとして仕事を続ける秘訣、今後の展望などをうかがいました。
[卒業生]
昼間3Dモーションコース卒業生 東海林さん(2019年10月)
[インタビュアー]
C&R Creative Academy責任者 佐藤浩平
目次
佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
東海林さんは2019年の卒業ですよね。当時は今より、「モーションデザイン」の認知度が低かったと思います。仕事にしようと思った動機は何だったんでしょうか。
東海林さん(卒業生)※以下、東海林:
社会人になって一人暮らしを始め、ゲームにすごくハマったんですよね。一人でもプレイしましたし、友達と楽しむこともあったんですが、気づいたらゲームがすごく大切な時間になっていました。
佐藤:
どんなゲームをしていたんですか?
東海林:
「DARK SOULS(ダークソウル)」なんかが好きでした。敵や自分の動きをしっかり読んで、その特性を理解しないとクリアが難しいゲームですが、僕にとってはそこがおもしろかったんです。モーションを突き詰めることの魅力に気づいたというか。
それがきっかけで、ゲーム業界でモーションを作りたいと思ってアニメーターを目指しました。
佐藤:
しっかりした志望動機!動きの重要さを最初から感じていたんですね。当時のアカデミーはまだオンラインではなく、毎日通われていたんですよね。受講期間も今より短かい4カ月でした(現在は5カ月)。
東海林:
そうですね。なので最初の就職直後は結構大変でしたが、職場が良い環境でとても助けられました。派遣での就業で、僕以外にも同期の卒業生が2名いたんですが、すごく丁寧に教えていただきました。その経験があったので、挫折しないで今まで続けてこられたと思っています。
佐藤:
確かに、職場環境は大きいですよね。最初の職場ではどれくらい働いたんでしょうか。
東海林:
1年弱ですね。元々派遣契約で期間が決まっていました。次の会社はプロジェクトが約1カ月で凍結してしまいました。現在の会社もやはり派遣契約ですが、3年ほど働いています。コンシューマーゲームやスマホゲームの他に、映像作品にも携わっています。
佐藤:
おお!ジャンルを問わず幅広くお仕事されているんですね。
東海林:
ありがたいことに、3年間でいろいろなプロジェクトを経験させてもらいました。
佐藤:
東海林さんはアカデミー卒業後、4年間アニメーターとしてモーション作りをされているわけですが、続けられている秘訣はなんだと思いますか?
東海林:
正直、働いていると「好き」だけではうまくいかないことも多いです。大変なこともたくさんありますし。だけど、ここまできたんだから「もう最後までやってやる!」という感じですかね。諦めたくない気持ちが一番の原動力になっていると思います。
佐藤:
喰らいついていく、といったかんじですかね。僕もアカデミーで最近強く感じているんですが、クリエイティブ系の仕事は、年々クオリティが上がっていますよね。現場での体感はどうですか?
東海林:
そうですね、求められるクオリティは高くなっていると思いますね。僕も常に勉強して、レベルアップする必要があると感じています。
そのためにも、時々プライベートでセミナーに参加し、作品を作ってアドバイスを受ける機会も持つようにしています。フィードバックしてもらわないと気づけないことが、たくさんありますからね。
アカデミー受講時も、講師にフィードバックしてもらったことがとても役立ちましたし、客観的な視点は大切ですよね。そういう意味では、自分1人で成長していくのが難しい業種だと感じます。
佐藤:
プロとして4年も仕事をしている東海林さんでも、自分から学びに行くんですね!
東海林:
もう日々勉強です。「モーション」には答えがないからこそ、他の人に見てもらっていろいろな視点を取り入れることが、重要な要素だと感じます。歩き方一つとっても、人によっていろいろな形がありますし。
佐藤:
確かにそうですね。現在のアカデミーのモーションコースの講師は、「自分の中に引き出しがたくさんあることが大事」とよく話しています。東海林さんはセミナー参加以外で、仕事のために普段からしていることはありますか?
東海林:
僕は映画が好きなので、よく映画館に行くんですよ。1カ月で5〜6本くらい観ますね。特に動きの激しいスポーツシーンなんかは、注意深く観察して見ています。ただ、それを活かしきれているかというと、まだまだな気がしますが。
佐藤:
謙虚ですね。常に学んでいこうという姿勢が素晴らしいです!
佐藤:
東海林さんは未経験からアカデミーを経てモーションデザインを仕事にしているわけですが、その魅力、おもしろさを感じることは今でもありますか?
東海林:
時々「バチっ」と動きがはまる瞬間があるんですよね。これはいいデキだ!とはっきり感じるんです。そのときは、作ってきて良かったなと思いますね。すごく気持ちいいです。まあ、正直言えばつらいと感じることもたくさんあるんですが(笑)
佐藤:
その瞬間のために仕事をしている、みたいなかんじですかね?
東海林:
まさにそうですね!
ただ、自分自身まだまだスキルが足りていないと感じることが多いです。今後もっと技術を身につけて先に進んでいくために、転職することを決めました。2024年1月から新しい職場で働きます。
佐藤:
そうなんですね!次はどんなジャンルになるんですか?
東海林:
次は、手付けをメインにモーションを作成している会社です。今の現場では、モーションキャプチャーを使ったものが多かったんですが、そればかりだと技術力を伸ばすのが難しくて。今後は手付けをたくさん経験することで、もっと自分のスキルを向上させたいと考えています。あと、これまでは派遣社員として働いてきましたが、今回は正社員として就業します。
佐藤:
正社員ですか、素晴らしい!そして、業務的にもスキルアップのための転職なんですね。
東海林:
はい!前向きな転職です。この業界でもっと技術を磨いて、しっかり稼げるようになりたいと思っています。
佐藤:
どんどん向上していこうとする姿勢が素晴らしいですね!
佐藤:
東海林さんはアカデミーに入校される前は別の仕事をしていたんですよね?
東海林:
はい、クリエイティブ系は全くの未経験でした。前職を退職して少ししてからアカデミーに入ったので、25歳のときですね。
佐藤:
今改めて振り返って、その選択をどう感じますか。
東海林:
後悔は全くないです!何の経験もない僕が今こうしてアニメーターとしてモーションデザイナーの仕事ができているのも、アカデミーでの学びやサポートがあったからです。とてもありがたいと感じています。
佐藤:
未経験からプロで活躍され、どんどんステップアップされていて、素晴らしいですね!そんな東海林さんが、数年前のご自身と同じように「今未経験だけどクリエティブな仕事がしたい方」に何かお伝えするとしたら、どんな言葉をかけますか?挑戦してみたいけれど尻込みしてしまっている方に、何か一言いただけると嬉しいです。
東海林:
そうですね、ちょっとでも興味があったら、あまり深く考えずに始めてみるのも大事だと思います!ただ、実際に行動に移したら「最後までやめない」という気持ちをしっかり持っておくことです。そうすれば、多分続けられるんですよね。だから最初は、「とりあえずやってみる」でもいいと思います。
佐藤:
ありがとうございます!確かに、あまり構えすぎると、スタートを切れないですもんね。
最後に、東海林さんの今後の目標や夢などがあれば教えてください。
東海林:
この数年は、手付けのアニメーションをしっかりマスターしたいです。その後は動きだけでなく、映像全体のレイアウトまで手掛けられるように、範囲を広げていきたいですね。全体的な絵作りまでできるポジションまで行ければいいな、と考えています!
佐藤:
応援しています!今日はありがとうございました。
東海林さんの謙虚で常に学び続ける姿勢は、クリエイティブな仕事を目指す人にとって重要な資質ではないでしょうか。アカデミー卒業後も向上心を忘れず、ステップアップしている東海林さん。そんな彼の今後の活躍が楽しみです。
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