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クリーク・アンド・リバー社が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)運営が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。
今回インタビューしたのは講師の磯原先生と卒業生の小林さんです。
ゲームプランナーの仕事や向いている人物像、アカデミーでの学びなど、たっぷりと語っていただきました!
[インタビュイー]
プランナーコース講師 磯原 浩二さん
プランナーコース卒業生 小林 勇敢さん
[インタビュアー]
C&R Creative Academy運営 大久保よし美
△ 左:講師 磯原先 右:卒業生 小林さん
目次
大久保よし美(C&R Creative Academy運営)※以下、大久保:
今回は、ゲーム業界の中でもプランナーについてお話を伺いたく、プランナーコースの講師である磯原先生と卒業生の小林さんにお越しいただきました。
磯原先生(講師)※以下、磯原:
2024年10月から講師を務めている磯原です。異業種からゲーム業界に入り、15年ほどソーシャルゲームでプロデューサーやマネージャー、ディレクターといった現場経験を積んできました。
小林さん(卒業生)※以下、小林:
私は子どもの頃からゲームが大好きでしたが、大学卒業時に就いたのはeスポーツ関連の仕事でした。その後ずっとゲーム業界への憧れはありましたが、新卒以外で業界に入ることは難しいと聞いていて…。そこで突破口を探す中で、知人づてにアカデミーを知り、すぐにエントリーしました。
大久保:
アカデミーの「受講料無料」「完全オンライン」という特色に、不安感や不審感はありませんでしたか?
小林:
不安はありましたが、何かを得るためにはリスクはつきものだと思って、迷わず退社して飛び込みました。
大久保:
そんな小林さんが入校したのがプランナーコースですが、改めて「プランナー」とはどのような職業か教えてください。
磯原:
プランナーは非常に広い意味で解釈されていて、10人いたら10人違う答えになる職種です。だからこそ「自分自身がどうなりたいか」が一番大事になってくるポジションだと思っています。
小林:
受講前は「プランナー=提案する人」くらいの認識で、発想力の高さや独自性や芸術性に優れた人がなる職業だと思っていました。アカデミーで学んでからは、「こういうゲームを作りたい」というゲーム開発の起点になる企画書を提示して、そこからの作業を各部署に繋いでいくポジションだと認識しています。実際を知って「なりたい職種は絶対これだ!」とさらに強く思うようになりました。
磯原:
重要なことがどれだけこの「熱」を持って取り組めるかです。指揮を取るプランナーの熱が仲間に伝播することで「一緒に自分もやりたいです!」「こんなふうにやりましょう」と物事が進んでいくようになるんです。
小林:
何事にも情熱が必要だということは講義で実感しました。
磯原:
もちろんビジネスの視点は大事ですが、根底に「これをやりたい!」という情熱がないと何も作ることはできません。
大久保:
具体的に授業についてお聞きしたいと思います。プランナーコースはオンラインとオフラインが並行して実施するスタイルを採用しています。その意図やメリットを教えてください。
磯原:
双方向のコミュニケーションや、ノンバーバルコミュニケーションを大切にしているというのが大きな理由の一つです。オンラインではどうしても「熱」は伝わりづらいので。
そして何よりもアカデミーのミッションは、技術習得にとどまらずゲーム業界への就職に繋げること。そのために対面で接点を増やすことで、講師と生徒の信頼関係構築も大事にしています。
小林:
プランナーコースは、必ず受講生一人に対して1週間のうち2日間オフラインで先生に時間を作っていただけるタイミングがあるので、課題や自習をしている3日間に生まれた疑問をそこで解消できるんです。オフライン授業があることで、ストレスなく良いペースで学習できたと思います。
大久保:
逆にオフライン授業がデメリットになることはありませんか?
小林:
会場が東京なので、首都圏以外の受講希望生にとっては物理的に厳しいですよね。
磯原:
本気でプランナーになりたい、アカデミーの講座を受講したいと思うなら、学ぶ期間だけでも上京するといいと思います。芸人さんが友達のアパートに居候してバイトしながら夢を追いかけるのと同じです。
大久保:
確かに以前、東京の友達の家に居候してアカデミーのオフライン授業に通っていた学生さんがいました。
磯原:
「熱」はまさにそれです。熱は必ず行動に表れるし、本気は熱=行動でしか測れません。そもそも仕事は本気のぶつかり合いだし、本気で行動するからこそ企業も採用するわけです。
磯原:
ゲーム業界に入って何がしたいかも同じです。「ゲーム業界に入る=ゲームを作る仕事」という思い込みだけで、本当に自分で作りたいと思っているのか実は分かっていない人が多い。その場合は本人に敢えて「君は本気で作りたいとは思っていない」と言います。なぜなら、本気でやりたい人はすでにやっているからです。
大久保:
思わず深く頷いてしまいました。
磯原:
それでも業界に入りたいのであれば、ソーシャルゲーム業界を勧めています。コンシューマーゲーム業界はゲームを作っている経験が必須となりますが、一方でソーシャルゲーム業界は運用がメインであるがゆえに、ユーザーとしての知識があれば未経験でも入れるプロダクトは実際に存在しています。
小林:
(頷きながら)1回目の授業は、こういった本気や適正の話でした。
磯原:
それで小林君のことは、シンプルに熱量だけで動けるタイプだと分析したね。
小林:
そうですね。あんまりデメリットを考えないで動いちゃいます。
大久保:
ハートで動けるタイプなんですね。タイプは変わることはないですか?
磯原:
ないです、仕様なので。だからその人の行動パターンや失敗パターンも分かるんです。私は国家資格キャリアコンサルタントでもあるので、その観点から強みやモチベーションを診断して、本人に「ライフチャート」と呼ばれる過去軸から未来軸までを書いてもらうんです。例えば30歳までには結婚して35歳までには子どもが2人、その頃には家が手狭に出るから引越しして…といった風に具体的に。
そうすると実現には何歳までにどのポジションになっている必要があるか、収入はいくら必要かなど様々なことが分かるので、次に実現のためのロードマップを作成します。
小林:
ライフチャートを書いてみたら磯原先生に「めちゃくちゃハードルが高い」と言われました。
大久保:
(笑)
磯原:
これは大変だなと思ったね。
小林:
でもそれで目標としたい年収を目指すとなると、最初の5年がまず勝負だということが分かりました。
大久保:
最初に目標をしっかり持つことで、どんな努力をすればいいかが見えてきますね。
磯原:
その時に、ドンっとやるべきことを伝えます。驚くくらいの物量ですが、最初に「目指すもののために必要なこと」を知ることで、毎日フルでやらないと間に合わないということが腹落ちするんです。
大久保:
プランナーコースの授業はフェーズ1とフェーズ2がありますが、どのような内容になっていますか?
磯原:
フェーズ1はインプット、フェーズ2はアウトプットがメインになります。ただ小林君はフェーズ2の期間中に就職の話が具体的に動き出したので、企業に合わせたポートフォリオ制作に力を入れました。
小林:
就職の話が急にきたので、「もう!?」ってだいぶ焦りました。
一同:
(笑)
小林:
それで約10日間でポートフォリオを作りました。
大久保:
弊社は様々な企業様とのお取引があり、求人情報がコンスタントに入ってくるので、早い段階でアカデミー生にチャンスが来る可能性があります。小林さんの資料は、とてもしっかり作り込まれていましたね。
小林:
磯原先生のおかげで不安は全くなかったです。
磯原:
全ては経験則とロジックに基づいて指導しているし、小林君はとても作業が早いのでフィードバックのしがいがありました。
大久保:
小林さんはとても順調にステップを踏まれていたように感じますが、受講中に意識されていたことはありますか?
小林:
遅れないことですね。理解が浅い課題が出てもまずやってみて、とにかく早く出して、フィードバックをもらって、またそこから考えようと心がけていました。
磯原:
それが正解!自分の完璧を求めて遅れてしまって、怒られる、というのが“新人プランナーあるある”なんです。
大久保:
小林さんの、これからプランナーとしてのビジョンを教えてください。
小林:
プロデューサーとして1本ゲームを売り出すという夢があるので、ゲーム業界のさまざまな職種の方々と関わりながら、実力をつけていきたいです。
大久保:
夢、叶えていきましょう!
最後にお二人から、ゲーム業界を目指す方々にアドバイスをお願いします。
磯原:
今のゲーム業界では「俺がやる!」という情熱を持ったリーダーが求められています。そして「ゲーム業界」と言ってもコンシューマーとソーシャルゲームで本質が全く違います。
小林:
コンシューマーゲームは基本的に、完成させたゲームを販売する「売り切り型」です。一方で、ソーシャルゲームは、サービス業であり、アップデートを繰り返し、長く継続していく「運用型」です。常にお客様を楽しませ続けることが重要であり、運営プランナーはそこに熱量を注ぎ続ける必要があります。
その前提を踏まえた上で、ゲーム業界を目指す人は、「何に情熱を注ぎ続けることができるのか」という本質を一番考えてください。ゲーム業界に入ることはゴールじゃなくて、スタートです。
大久保:
そういった観点から、プランナーにはどのような人が向いているでしょうか?
磯原:
プランナーにとって最大のミッションは「価値の提供」でありその「価値の体験の設計」です。だから何か楽しませたい、喜ばせたい、というギバーの精神を持っている人はプランナーに向いていると思います。率先して送別会の幹事をしたり、サプライズで誕生日会を企画したりするような人は、間違いなく向いています。
大久保:
思いがあって行動に移せるだけの熱量を持っている人ですね。
小林:
大変な仕事だからこそ、熱量がないと続かないと思います。読者の方で目指したい環境があるのであれば、今すぐ取り掛かってください。きっとこの記事も背中を押す一つのきっかけになりうるはず。思い立ったが吉日です。
大久保:
まさしく「今」ですね。熱いメッセージの数々、お二人ともありがとうございました。
幼いころからゲームが好きで、プレイする側からプランナーとして制作に関わる側への転身を遂げた小林さん。彼の熱意ある行動力が人生を大きく変えたといっても過言ではないかもしれません。
アカデミーでは授業料完全無料で、就業後に活かせる実践形式の授業を行っております。
気になる方や少しでも興味がある方は、こちらから随時説明会を開催しておりますので、ぜひ参加してみてください。